2011年8月29日月曜日

家族写真の管理

アナログカメラからデジカメに移行してからもう12年ぐらいたつのだが、約5000枚ほどの写真と動画がある。失敗を気にせず気軽に撮影できること、携帯電話付属のカメラはいつでも持ち歩いていることもあり、アナログ時の数十倍の撮影枚数になっている。この個人で扱うには多すぎる枚数の写真をどうするのか。タグ付けとか顔面認識とかジオタグなどの高度な管理はさておき、どう保存すればいいのか。

プリントアウトしてアルバムで管理するというのは数量を考えると現実的ではない。DVDやCD-Rに画像データを焼き付けるという方法もあるが、そんなものすぐになくなってしまうだろうし、そもそもディスクの寿命は長くない。下手をすれば紙より短いだろうし、読むためのドライブがいつまであるのかもわからない。フォルダ管理も「焼く」という行為も面倒だ。ということで、今までは写真管理ソフト(iPhoto)にデジカメデータを読み込み、データフォルダの内部構造は何も考えずにそのまま外部ハードディスクに差分コピーのツールでバックアップする、という手法をとっていた。幸い、ディスクがクラッシュするようなことはなかったし、パソコン(Mac)を買い替えた時もバックアップフォルダから元に戻すだけで問題なかった。あとパソコン全体もさらに別の外部ハードディスクにバックアップしてある。

これで良かろう、と思っていたのである。

しかし、もしも天変地異などでパソコンと外部HDが同時にダメになったときどうすればいいか、ということを考え始めた。今回の地震が契機になったとも言えるが、Googleの「未来へのキオク」というテレビCM でやる気になってしまったのである。この「未来へのキオク」は東北大震災で失われた思い出をクラウドソーシングの形で再生していこうというプロジェクトだ、と理解している。何というか、気持ちが萎えている時は涙腺がゆるんでしまうような感じでもある。「キオク」がカタカナなのが狙っていて個人的には好きではないが、コンセプト自体は素晴らしいと思うので、まあよしということにしておこう。

というわけで個人家族写真のクラウド化をやってみたので、以下そのメモである。

まず、写真を預かってくれるクラウドサービスの選定で、FlickerかPicasaの二択。DropBoxの容量を増やしてiPhotoのフォルダをそのままぶち込むという方法もありえたが、iPhotoのフォルダ/ファイル構造はあまりシンプルではなく、それをそのまま管理ということで使うのはよろしくなかろう、と思った。ファイルやフォルダ構造を直接ユーザに見せるようなことは、Webアプリではありえないわけで、やはりアプリの後ろで見えなくするべきなのである。あとEvernoteに写真をぶち込むという方法も考えたが、最終的にブランドと「未来へのキオク」の意気を買って、Picasaを使うことに。

次に、iPhotoからPicasaに直接アップロードするようなプラグインはないかということで、Picasa ウェブ アルバム アップローダを試そうと思ったが、これは自分が現在使っているiPhoto11には対応していなかった。Facebook上で友人からすすめられたiPhoto to Picasa Web Albums(有償)も試そうと思ったが、これもiPhoto11は対応していない。結局、ローカル側は素直にPicasaのWebサービスにネイティブに対応しているPicasa for Macを使うことに。

もしPicasa for Macが画像ライブラリを新たに再構築するようなことをするのであればよろしくないと思っていたのだが、iPhotoのライブラリをそのまま使うということ。インストールして最初に立ち上げる際に、ローカルドライブの画像を全部管理対象にするか、Macの個人フォルダ内の「ピクチャ(Pictures)」以下を管理対象にするかを選ばされる。無関係な画像データや××××動画は当然対象から外したいので、後者を選択する。

iPhoto画像は数分の処理後、何事もなかったようにPicasa for Macで管理されるようになった。ちなみに、ローカルのパソコン上にないPicasa(クラウドサービス)側の画像をシンクロすると、画像はMacの個人フォルダ内の「ピクチャ(Pictures)」内の「Download Albums」というフォルダに格納される。Picasa for Macでは特定フォルダにパスワードをかけることはできる。が、この「Download Albums」内はそのまま見えるので、これでは役に立たない。


最後に「アップロードマネジャー」メニューから全部まとめてデータをアップロードすれば終わり…ではなく大事なことがあった。Picasaの保存容量を大きくすることである。この記事にあるように、「Google+ユーザーであれば、2048×2048ピクセル以下の画像、15分以内の動画は同じくカウントされません。」であり「容量の制限を超えて、これらのサイズ以上の画像をPicasaにアップロードしようとすると、Googleは自動的にリサイズしてしまいます。よって、結局無料の容量は無制限ということになるのです」ということらしいのだが、手持ちの写真はほとんど「2048×2048」より大きく、劣化につながるリサイズはできれば避けたいというのが人間の心理ということもあり、Picasaの容量を年$5(400円)で20Gに増やすことにした。手続きはGoogleチェックアウトを使って、データのアップロード中に行ったのだが問題なし。


というわけで、今後デジカメの写真をパソコンに移す時は、

1.iPhotoで吸い上げ
2.Picasa for Macに吸い上げ分を登録
3.Picasa for MacでPicasaに登録
4.PicasaにしかないフォルダはPicasa for Macにダウンロード
5.iPhoneで撮影した写真はシンクロ時に上「1、2、3」を行うか、iPicasa HDというアプリでダイレクトにPicasaにアップロードし、「4」でパソコンローカルにもシンクロ格納する。
6.妻のAndroidで撮影した写真も自分のアカウントでPicasaにログインしてもらい、そのままPicasaにアップロード。以下「4」。

という作業になる。ただiPhotoを使わなくてもいいのではという気もする。iPodやiPadに写真をシンクロするためにわざわざ経由させているのだが、iPicasa HDでいつでも写真にはアクセスできるのだからである。これは次回のデジカメ写真処理の際に考えることとしたい。

以下メモである。

・iPhotoでデジカメ動画は問題なく処理されていた。Picasa for Mac、Picasa(クラウドサービス)でもそのまま引き続き問題なし。
・動画の追加容量は本当に必要だったか?ただ年数百円なら安い。円高の間に30年分くらい前払いしたい気持ち。
・Picasa for MacではCMYKのJPEG画像は扱えるので…DTPの際の画像管理ツールとして…はやっぱり使えないか。
・本当はEye-Fiを使ってカメラ自体をPicasaのクライアントにしたかったのだが、うちのカメラはOlympus μ5000なので使えない、とのこと。残念。
・実家と自宅にあるアナログ写真と、それからアナログホームビデオをデジタル化したい。ということで「ビデオテープ to DVD Mac OS X版」を購入。といいつつ、自分が死んだ後には、膨大な写真をアカウントごと消して終わりなのかも、と思ったりもするが。
・Picasaで指定したフォルダがEvernoteの「ノート」で参照できるようになれば、ちょっと便利な気もする。


2011年7月30日土曜日

Air Display

Air Displayは、iPad用のアプリケーション。iPadをPCのサブディスプレイとすることができるという点では、MaxiVistaと同じなのだが、OSXでも使える(MaxiVistaはWindowsのみ)、あとミラーモードが使えるという点が違う。


ちなみに、OSXのVMwareで使う際には、Air DisplayはOSXモードで利用し、VMWareの表示メニューから「すべてのディスプレイをフルスクリーンで使用」とすればよい。


さて、MaxiVistaと違うメリットは、Windowsの場合のみだがミラーモードが使えることである。自分のPC画面を見せて操作したりプレゼンしたりと、ちょっとしたプロジェクターとして使うことができるわけである。ちなみに、OSXでデモをする際にはiPad用のVNCを使えばいい(TeamViewerを使って同様のことも可能だが、外部ネット接続が前提であり、レスポンスはよくない)。WindowsでのデモもVNCでできそうなものなのだが…自分は何度やってもだめだったので、Air Displayということで。

なお、上記すべての環境を利用するためにはiPadとPC/Macが同じネットワークに接続していることが前提となるが、無線LANルーターがあるときは問題ないとして、そうでないときはネットワーク接続を共有してiPadとMacを接続する。この方法で接続した際、無線LANが占有されるため、普通のネット接続ができないという問題点が残る。あと、無線LANルーターがないときに、iPadとWindowsPCをつなぐ方法はこちら

2011年7月17日日曜日

MaxiVista iPad

MaxiVista iPadを使ってiPadをWindowsの拡張モニターで使おうとしたのだが、いくつかハードルがあった。まず、VMwareFusion上のWidows7では、ネットワーク設定を「ブリッジ」にしてWindowsとiPadを「同じネットワーク」にあるようにしないと、iPadがセカンドモニターとして認識されない。




次に…モニター自体は使えるようになったが、なぜかそこへカーソルは移動できない(アプリ類のWindow自体は表示される)。つまり、実質的にはVMwareFusion上のWidows7では使えない、ということ

仕方なく、個人使用のXPマシンで試してみると問題なし。ただし、iPadの場所を設定する際の最初のオペレーションがWindows7とは少々異なり、マシンの上下左右にiPadがあるかをマウスの動きで指定するという感じになる。違和感はある。あと期待していた、iPadをミニプロジェクター的に使う(メインモニターとiPadモニターで同じものを映してデモなどで使う)というのはどうもできなさそうな感じ。

週明けに会社のXPマシンにもインストールしてみようと思うが、ネットワーク接続は公開無線LANでやるしかないので、そうなるとかなり使い勝手は悪いと思われる。

2011年7月13日水曜日

新しい時代の宣伝部の姿

今後の宣伝部は「目標→経路→コンテンツ→測定」ということを常に意識せざるをえない。

1.数値的に測定できるマーケティング目標(例:問い合わせを10倍に)をたてる
2.情報伝達の経路の候補を考える
3.各経路の各ポイントで必要なコンテンツを用意する
4.各ポイント間の遷移率(コンバージョンレート)を予測し測定する
5.各経路に投資するリソース(金、時間、人)のポートフォリオを組む

効果がある経路には投資を行い、そうでない場合は縮小するという単純な原則のもとで、ポートフォリオを常に見直す。この実行を担うのが新しい時代の新しい宣伝部である。この運用を支援するアプリケーション(CRMをベースにしたようなマーケティングプラットホーム?)と運用支援サービス(人材派遣を含む)が必用とされる。

Webで培われてきたマーケティング手法に、一般の営業場面、イベント、セミナー、それから紙メディアも含めて全体的に扱う必要がある。

あと思い付くことを書き綴ると…

・B2CとB2B商品、直販と代理店販売で経路と重み付けは異なる
・各ポイントで接する人の属性も異なるので要求されるコンテンツも複数必要
・アテンションを獲得するまでのコンテンツと獲得してからのコンテンツは異なる
・常に最高のコンテンツが必要なわけではなく目的に応じた品質で十分
・経路のひとつとしてソーシャルメディアがある
・コンテンツ過剰時代には経路/コンテンツを削ることも重要
・商品情報は主役ではない(かもしれない)

商品カタログの制作等は顧客の最終目標ではなくなる。収益に寄与するなら作ればいいし、寄与しないなら別の手法を考えればいい。小さい販売店は紙メディアじゃないと商売できない、ということもあるだろうが、その小さい販売店が収益に寄与する率を考慮して最終的にどうするかを考えるべきだ。受益者負担という考えで、印刷物が必要なところにはコストを取って提供するという考えもOKだろう。

経営陣に対して、マーケティングコストを経費ではなく投資として説明するには、そのリターンを、計測手法をともなって提示することが必要になる。個々の販促物やメディア対応に汲々とし、その効率化やコストダウンを考えるだけの宣伝部は、残念ながら企業内で必要とされなくなる。

プロモーションは、エモーションの部分は大事にしながらも、ベースは「工学」に近づいていくだろう。