2013年6月23日日曜日

電子書籍雑感


今まで、電子書籍のサービスとして、

  • BookLive(凸版系)
  • Kinoppy(紀伊国屋書店)
  • Kindle(Amazon)
  • iBooke(アップル)

を試してきた。電子書籍にはぼちぼちお金も使っている方だと思う(一年ちょっとでたぶん10万は超えているはず)。加えて、電子書籍の投了率、けっこう高いのである。自分だけかもしれないが、紙の本に比べて早く読める。それ以外に以下のようなメリットがある。

  • 本棚を占有しない
  • 欲しい時にすぐ購入できる
  • 紙バージョンより安い
  • 単語の意味がすぐわかる(洋書でメリット絶大)
  • 文字が大きくできる(老眼には嬉しい)
  • 気になる部分を公開メモ的に使っているソーシャルメディアで共有できる

紙の本より安いと嬉しいのだが、こうメリットがあると高くても構わない、と感じるぐらい。iTunesで売っているならCDより高くても良いと思うのと同じである。不満は、アプリケーションで隠れた機能を呼び出す際にタッチする場所がよくわからず、思っていない動作をすることが多い、ということぐらい。貸し借りできないのは残念だが、まあそれはよしとしよう。

読書デバイスは、iPad Mini、Nexus7、PaperWhite。ちなみに、iPad Miniは紛失して買い直しして、PaperWhiteも壊れて買い直しした。つまり、それぐらい電子書籍は自分には不可欠になったということである。

まだebookjapan、ReaderStore(ソニー)、楽天、ガラパゴス(シャープ)、GooglePlay系は試していないのだが、機会があれば、もうちょっと試してみて、それぞれのサービスの、

  • ユーザ数/アクティブユーザ数
  • 書籍点数
  • 本の価格
  • 無料の本
  • ポイントの仕組み
  • アプリケーションの機能
  • 購入用サイトのユーザビリティ
  • 対応端末
  • 売上(他財務状況)

などについて比較してみたいところ。でも、たぶんアマゾン以外はどこも赤字なのではないだろうか。

さて、昨日クーポン券を偶然入手したので、Honto(大日本系)にトライしてみた。1000円以上の購入で500円引きになるクーポンだったので、上下合わせて1000円ちょいの「天地明察」を購入。


電子書籍で小説を読むのは初の試みだったのだが、一気に読了。さすがベストセラー。しかし、Nexus7のHontoアプリケーションが使えないのである。線をひいたところに、後で一気にアクセスできないのはまったく納得いかない。その点Kindleはやはりよく設計されていると言える。

一時、Webがあるのに電子書籍は無意味だと思っていたのだが、没入感というのが本の良さであることに改めて気付いた。リンクがないため、注意力を消耗しないので深く思考できる。ブログやSNSとは違うのだ。逆に、集中しなくていい場合には電子書籍の形態は向かない。たとえば、電子カタログは本のようにめくれる必要はない。リニアにアクセスさせて一定の閾値を超えた集中力を使う価値がある場合には、電子書籍形態が良い。

そういう観点では議論の対象となってくるのが電子教科書である。わかりやすさのためにいろんな機能を用意するのがいいのか、無骨に文書と格闘させる形がいいのか、議論は分かれるだろう。もちろん、教科や利用者の年齢、学習進度にもよる。たぶん議論しても結論は出ないので、いろいろテストをして学習効果を測定するしかない。

2013年6月7日金曜日

飛び込み営業

昨夜某メーカー販社の営業担当者と話をした。彼は、自分の仕事は半年より先を考えないことで、一か月より先は考えないことが望ましい、というようなことを語った。予算達成はそれほどに厳しいということらしい。自虐的で遠回しの体制に対する不満の表明かと思い、それは流して自分の「営業」に関する一番の関心事である「新規見込顧客を獲得する方法」について質問してみた。回答は、「紹介」と「飛び込み」だった。

紹介はまあいい。問題は飛び込みだ。

飛び込みで商談を獲得できる確率は極めて低い、とのこと。うまくその商材を必要としている顧客にぶちあたる可能性はゼロに近いはずなので、当たり前である。しかし、飛び込みは大事と主張は続く。なぜ大事なのか。ゼロではないから。ゼロではないならやる価値はある、と。

自分がマネージャなら、時間をゼロに近い確率のところで使うよりも、いかに確率の高い見込み客を得るにはどうすればいいか考えて欲しいし、営業マンの貴重なエネルギーはその確率の高い見込み客に使われて欲しい、と申し上げたが、そのあたりから議論はうやむやになってしまった。

以下、会話とは無関係の自分の考察。

飛び込みの確率は低いのに加えて、紹介は単なる紹介であるならこれまた確率は低い。その商材に関心を持っている見込先の紹介でないと意味はない。言うまでもないが、紹介も飛び込みも、結局売る側の観点だけで、買う側の観点が欠けているのがよろしくないのである。

話を聞く側の時間と注意力を奪うということに関して想像力が働かないのは、犯罪的と言ってもいいだろう。

また売る方の経営視点でも、無駄な働き方をして販管費を無駄にして欲しくはないし、無理やり買わせて、ネガティブな印象を持たれて長期的な関係が確立できないのは機会損失である。

<結論1>
見込顧客発掘のためには探してコンタクトしてもらうに限る。これはインバウンドマーケティングの根本的な考え方でもある。

<結論2>
飛び込みももちろん無意味ではない。社会の厳しさを知るための学習、ないしはプレゼンのブラッシュアップを行うトレーニングというメタ的な観点、ということになるが。

<結論3>
人脈営業(紹介)や飛び込みでしか見込み客が獲得できないなら、それは商材自体に欠陥があると考えるべきである。

<結論4>
経営は営業行為を消滅させるには、を第一義的に考えていくべきである。見込顧客にアプローチする部隊は別の名称で呼ばれるのが望ましい。必須ではないが。

参考記事:電話営業というものが理解できない。