2013年7月25日木曜日

Yammer-Webサイトの各ページにURL単位でコメントを残すブラウザプラグイン

Yammerから、Webサイトの各ページにコメントを残すChromeのプラグインが出た。Facebookで、各ページにコメントが残せて、それがタイムラインにも反映させる仕組みがあるが、そのイントラ版だと思えばいいだろう。

こんな感じの画面構成になっている。


あるページにアクセスして、何かコメントを残したければ、コメントエリアを表示させて、書き込む。そして、それがYammerのタイムラインにも反映される。


そして、同じプラグインを入れた同じネットワークの他Yammerユーザがアクセスした際には、コメント数が表示されて、何かコメントがあることがわかるような仕組みになっている。

以下のような使い方が考えられる。

  1. Webサイトのページ修正で利用。指示者が修正依頼をページ上で行い、作業者がタイムラインで気づき、そのページ上で具体的に確認できる。作業が終われば、作業数分のカウント数を減らせられればなおよい。
  2. Webサイト改善に向けて社内からコメントを集める際に利用。営業が、顧客からの指摘点をWebサイト制作部隊に連絡するなど、だろうか。
  3. イントラネットでも利用できるので、URLが一意に定めらえるものなら何でもコメントを適用できる。ECMSや商品データベースなどで使えば、社内SNSとダイレクトに連携して「通知機能」を持つメタ情報システムが利用可能となる。


これはECMSであるAlfrescoで使った例。Alfresco自体にもコメント機能はあるが、社員全員が日常的に使うツールにその内容が通知された方が使い勝手がいいのではないだろうか。非常に単純な機能拡張ではあるが、企業内システムを一変させる可能性をはらんだ内容だと感じた次第。

で、以下のような機能追加が欲しい。

  1. 作業が完了したら「数字」の消込が行えるような仕組。ページに関する残作業がどれぐらいあるか一目でわかる。
  2. エクスターナルネットワークへの書き込みも行いたい。これができれば外部制作会社やないしは顧客にも、「ダイレクトに」業務い参加してもらえる。

<追記>
Yammerのヘルプセンターに、このプラグインがエクスターナルネットワークでも使えないか確認したところ、以下の回答が得られた。


「Thanks for the feedback. Unfortunately it's not currently possible to select a different network in the extension, but it's a feature we're looking at implementing.

Keep an eye out for updates to the extension.」

期待せずに待つこととしたい。




2013年7月16日火曜日

知的生産ツールとしての各電子書籍サービスのデスクトップアプリケーション

電子書籍は、主にタブレットや専用端末で読む物ということになっている。ページをめくったり手にもって読むという紙本のメタファーが再現できるからどうかは知らないが、書籍がパソコンで読めても何も問題はない。研究者が書籍を読む場合は、検索したり引用したり、「生産ツール」として書籍が再利用できれならそれに越したことはない。コンテンツの「消費」はタブレットでも充分だが、「生産」にはやはりPCが適している。

昔読んだ知的生産性向上関連本で次のようなネタがあった。カントの全著作からある単語とその用法を「紙カード(たぶん京大カード)」に抜き出して、それをまとめるだけで研究生活を終えた学者がいて、その分析は後世の学者に任せるというそんな話だった。その本の中では、研究対象のデジタルデータさえあればこんな仕事はGrepを使って一瞬でできてしまう、というようなそんな内容だったが…まあ、それはおっしゃるとおり。

この本はもう捨てたので題名も思い出せない。電子化されていたら該当部分をすぐに抜き出すこともできたのだが、というのはさておき、各電子書籍サービスのPC用(OSX、WIndowsデスクトップ)アプリケーションをいくつか試したので、特に「知的生産」のために「書籍のテキストを再利用する」という観点で結果をまとめてみた 。

<Kindle>
OSX版とWindowsデスクトップ版がある。あまり知られていないことだが、2013/07時点ではデスクトップ版Kindleをインストールしても、日本Amazonのアカウントではログインできないのである。が、Kindleデスクトップ版には裏技とでもいうべきものが存在する。 まず米国Amazonでアカウントを用意する。このときアカウント用のメールとパスワードを日本のものと同一にしておくということ。そうすれば、ログインが可能となり、自分の書籍ライブラリにアクセスできるようになる。


が、残念ながら日本語書籍は利用できない。読めるのは英語の書籍だけだ。加えてテキストのコピーペーストはできない。テキストをハイライトできるだけなのである。


しかし、ハイライトされたりソーシャルメディアにシェアされたテキストは、


からアクセスできて、結果的にコピーペーストが可能となるのである。


<Kinoppy>
Kinoppyのデスクトップアプリケーションは優秀である。OSX版、Windows版があり、当たり前だが普通に購入した日本語書籍が参照できる。そして、テキストは自由にコピーができる。


ユーザの利便性がよく考慮されている。OSX版、Windows版ともにフォントも読みやすい。学術系の本も充実しているので、「生産」をしたいのであればKinoppyを強力におすすめしたい。

<honto>
Windows版のみが利用可能。残念なことにVMware上のWindowsでは、インストールまではできても、書籍を表示しようとするとエラーになってしまう。これは、たぶんDRMによる影響だと思われるが、詳細は不明。


あと、いろんなパターンは試せていないが、リモートデスクトップ系ツールでアクセスされたWindows環境でhontoで書籍読もうとすると、「Protectd by CypherGuard」と文言が出て何も表示されなくなる。これはDRMの影響だろう。また、スクリーンショットをとろうとしても、同じく「Protectd by CypherGuard」となる。


仕方ないので、写真で撮影。文字はギザついていて、どうも読みにくい感が残る。もちろん、テキストのコピーはできない。




<BookLive>
hontoと同じく、Windows版しかない。hontoと同じDRMの仕組みを採用しているようで、VMWare上のWindowsにはインストールできない(hontoはインストールまでは可能だったがBookLiveはインストールがそもそも不可能)。


またスクリーンショットもとれないので、こちらも写真となる。文字はお世辞にも美しいとはいえない。当然テキストのコピーはできない。



<Kobo>
Koboは、電子書籍リーダーではない。書籍の整理をするだけで、書籍を読むことはできない、と思っていたのだが、こちらの記事で読めるようにする設定が判明した。affiliate.confのaffiliateパラメータをRakutenBooksからkobodesktopに変更すればいい。ただ、同記事にあるように縦書き日本語書籍は読めたものではない。また、テキストのコピーはできない。


せめて、普通に読めるレベルに持って行ってもらいたいものだ。ちなみに、Windows8用のKoboアプリもあることにはあるが、日本のWindowsストアからは検索できない。




以下、結論。

研究者が電子書籍を利用する際には、Kinoppy一択。洋書が必要な場合は、Kindleとなる。今回試した範囲では、KinoppyとKindle以外のサービスは使い物にはならない。DRMは何とかして欲しいものだ。

特に学術書というか専門書を「使えるように」して、かつできれば安価で提供するのは、今後の国富のためにも非常に重要だと考える次第。大学の出版部が出しているような本は、電子化して「使える」ようにするべき。国家レベルで税金をぶち込んでも取り組んでもらいたいぐらいである。

さて…Kinoppyの専用eInk端末はソニーReaderということになるようなのだが、バックライトがないのが惜しい。しかし、Evernote連携機能などもあるようなので、これは試さざるを得ない。次バージョンでライトも装備されるということなので、期待を込めて待つこととしたい。